【環境認識・方向感編-2】 RK 氏
【環境認識・方向感編-2】 RK 氏
前回では基本的な方向感の取り方として、私なりのダウの定義を書きました。
今回はその補足として、もう少しマニアックで突っ込んだ内容で書いてみたいと思います。
こんな動き↓↓
正直こんな解りやすい動きで延々と続くトレンドって珍しいですよね
やっぱり現実的にはもっと嫌らしい動きをしながらも、なんだかんだ言ってトレンド継続
終わってみれば綺麗なアップトレンドでした~ってのが多いと思います。
その中で小さな動きに惑わされることなく基準を持ってチャートを分析するためには
どうすればいいのか。 それは参加者の心理で考えるという事なのです。
上の画像。
直近の動きだけで見れば高値安値共に切り下げてます。
でも自分の中ではこれはまだダウントレンドとは定義しません。
自分の中ではこれはまだアップトレンド中のレンジです。
それは何故かを各高値安値の参加者の心理で見ます。
先程の画像に高値安値に記号を付け加えました。
数字が買った人、アルファベットが売った人。
もし自分が①で買ってたら現状どう思うのか。
②からなら・・・ ③からなら・・・ ④からなら・・・
逆にAから売れてたら、Bからなら・・・
どう思うかは人それぞれなので解りません。
ただ、①の買い手とAの売り手はまだ余裕を持って見れてるであろう
事はイメージ出来ると思います。
複雑にするのは ③、④、Bの人ですね
③の人はまだ我慢してるかもしれません。
AからBへと高値を切り下げ④の安値が割れたことで逃げた人もいるでしょう。
でもまだ高値を更新していった安値である③は割れてません。
④の人はどうでしょう。これまでの流れが続くと思ってAの高値更新を期待したものの、
Bで切り下げて含み損状態、もしくは損切り撤退してる人もいるでしょう
逆の売り手であるBの人。
Aが天井になると目論み売り仕掛け。
④は割れました。次は③の安値に対してどうなるかってとこですね。
ということは直近の動きの中で気にするべきは③とBの戦いということになります。
④の仕掛けは一旦失敗に終わってますので。
その③とBの戦い、どちらが勝つかは解りません。まだこの段階では。
でも自分の中ではアップトレンド中のレンジと定義してます。
高値Aから現在レートまでの動きだけを見れば確かにダウントレンドです。
高安切り下げてますし。
でも①から現在レートまでの動きを見た時にはどうでしょう?
大きな上昇の後にその半分ぐらいの下落に見えないですか? 逆【へ】の字みたいな。
ということはまだ上昇の力が半分程度は残ってると見ることが出来ます。
それぞれの安値で買った人、①~④まで、四人います。
すでにブレイクされてしまった④の人を引いてもまだ三人残っています。
逆に売り手の存在はブレイクされてしまった人を除けばA、Bの二人しか残っていません
単純に引き算で3-2=1という考え方もできますし、
Bの人の人数が減れば偏りは増すと思います。
それともうひとつ、チャートは細かく見れば大きな波から小さな波まで随時刻んでいます。
その波をいちいち全部見てるとブラされてしまうこと必至なのです。
なので、本物の波だと自分の中で認識、判断できる根拠が必要です。
それが、高値を更新していった安値。安値を更新していった高値です。
その定義を持って見れば先ほどの画像もまだアップトレンド中のレンジ
という判断になると思います。
チャートの動きは全て正しい。各時間足で好きなように動き、波を描きます。
こちらの都合など一切聞いてはくれません!
だからこそ自分なりの基準を持って見つつ、相場の流れについていかないといけません。
自分が下がると思っていても、相場が上げてるなら下がりません。逆も同じですよね!!!
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最後に最近のドル円15分足です。
【足し算引き算の考え方】
高値を更新して行った意味のある安値、安値を更新して行った意味のある高値の
考え方でチャートを見ていると、こんな感じで見ていることになります。
ポイントとして見ていたのが赤丸、青丸のところです。
自分の場合は方向感(売買区分)はほぼコレだけで決めています。
赤丸①の安値が割れたことで転換またはレンジを示唆
③の安値が出た段階でトレンド転換確定
それからしばらくは売り相場でした。
皆様のトレードスキル向上に少しでもなれば幸いです。
★タイミング編はまた次回 お楽しみに★
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